便秘の治療に使われる薬

日常の生活習慣と非常に深く関わる便秘についてです。どうしてもどうしても出ない場合には、薬も上手に活用して便秘を改善していきます。お薬は、便を柔らかくしたり、腸を刺激し、排便を促す薬が処方されます。

便秘とは?

生活習慣病というと、「便秘」を一番にイメージする人も多いくらいメジャーになってしまった生活習慣病の代表的病気です。排便のリズムが乱れてしまい、何日も便が出なかったり、あるいは便は出るけれど、不快に感じてスッキリしないなどの症状を便秘といいます。便秘には、2種類のタイプがあり、大腸やその周辺の病気により便の通り道が狭められるために起こる「器質性便秘」もありますが、日常的に悩まされる常習性の便秘は、「機能性便秘」といいます。機能性便秘も大きくは2つに分類することができます。

弛緩性便秘

大腸の緊張がゆるんで蠕動運動が弱くなり、便が正常に運搬されないために起こります。高齢者に多い症状です。

けいれん性便秘

大腸の蠕動運動が強すぎて痙攣するように締まったり、腸管がくびれて狭くなったりするために便の通過が妨げられます。若い人に多くみられます。
このふたつのタイプを知りたくても現実的には、調べる検査法がなく判別がつきにくいケースもあります。また、恥ずかしさからなかなか病院を受診することを拒んでしまう人が多く原因がうやむやになっているケースが多いです。
精神的なストレスによって便通異常や腹痛などが起こる「過敏性腸症候群」でも便秘だけが現れる場合もあり、単なる便秘と区別がつきません。最近では常習性の便秘には過敏性腸症候群もかなり含まれていることが確認されています。

治療法は

便秘に対する治療の基本は、共通ですので、一般の治療では、便秘の治療薬からはじめて効果がなければ薬を替えていくという方法が一般的です。
「機能性便秘」を解消するには、排便習慣の改善、食物繊維の十分な摂取、適度な運動などが欠かせません。薬ばかりに頼らずに生活習慣の改善で快適な排便が行えるよう努めます。

便秘の治療薬

便秘の治療には「浸透圧下剤」や「ポリカルボフィルカルシウム」などの便の性状を調整する薬「刺激性下剤」や「自律神経作用薬」などの超の蠕動運動を促す薬がが主に用いられています。

浸透圧下剤

浸透圧を利用して大腸壁から腸内に水分を移行させ、便を軟らかくする薬です。いもに主に「塩類下剤」がメインで使われます。

塩類下剤

酸化マグネシウム」「水酸化マグネシウム」「炭酸マグネシウム」「硫酸マグネシウム」「人工カルルス塩」などがあり、便秘の治療薬としては、酸化マグネシウムが最も処方されています。これらの物質が大腸内を通過する際に、腸壁から水分が分泌されます。そのために水分を多く含む軟らかい便になり、排泄が促進されます。
作用が穏やかで副作用が少ない、便秘治療薬では、よく使用される薬です。通常、1日3回、食後に服用します。
腎機能が低下している患者さんには、マグネシウムが尿から十分に排泄されずに血液中に増加してしまう場合もあるので、定期的に血液検査を行います。

膨張性下剤

水分を吸収して便を膨張させ、便をかさを増やします。食物繊維を薬で摂るようなイメージです。作用が穏やかで安全性も高くていいのですが、口に含んだときから水分を吸収するため飲みにくく、ほとんど処方されなくなりました。

浸潤性下剤

硬い便に水分を浸透させて軟らかくし、出しやすくする薬です。最近は、ほとんど処方されなくなりました。

糖類下剤

産婦人科の手術や子供の便秘などに用いられることがある薬です。

ポリカルボフィルカルシウム

「過敏性腸症候群」の治療薬として最近になって使用されはじめた薬です。腸内に水分を保持して便を軟らかくし、便のかさを増やすことで、スムーズな排便を促します。膨張性下剤と同様の原理ですが、ポリカルボフィルカルシウムは、腸に到達してから水分を吸収してふくらむので、使いやすい薬として注目を集めています。
服用しても体内を通過するだけで吸収されないという点でも副作用の心配が無用です。安全性が高く処方しやすい薬です。便の物理的な性質を整える薬で、水分を減らすこともできるため下痢の時にも処方することができます。

刺激性下痢

腸を刺激して排便のきっかけにする薬です。主に弛緩性便秘に処方されます。けいれん性便秘の人が服用すると、痙攣がひどくなり、ひどい複数を起こす場合もあります。現在、使われている刺激性便秘は、主に大腸を刺激するものです。

大腸刺激性下剤

大腸を刺激することで、蠕動運動を活発にし、便を押しすすめる力を強める薬です。下剤としてさの作用は、浸透圧下剤より強いのですが、習慣性が生じやすく、長期使用には、十分注意します。以下の2種類あります。

アントラキノン系 古くから便秘の治療薬に使われてきた生薬やその他エキスがほとんどで、アロエ、センナ、センナエキス、センナ・センナ実、センノシド、ダイオウやその配合剤などがあります。夜、服用して翌朝の排便を促すのが基本です。市販の便秘薬の多くは、この種類に分類されます。続けて使用すると次第に効きが悪くなります。
ジフェニルメタン系 ジフェニルタンという物質によって大腸の粘膜を刺激するもので、ピコスルファートナトリウムという薬が使われています。刺激性下剤としては、アントラキノン系よりも習慣性が少なく、薬の用量で作用の強弱をコントロールしやすくお年寄り~子供まで服用できます。1日1回、就寝前に服用します。錠剤、カプセル以外に液剤もあります。
直腸刺激性下剤

肛門から注入し、直腸を刺激して排便を促します。座薬です。数分~30分ほどで効果が現れます。習慣性があり、連用には十分注意します。

小腸刺激性下剤

小腸の粘膜を刺激して排便を促します。古くから使用されてきた「ヒマシ油」という液剤があります。非常に飲みにくくあまり処方されていません。

自律神経作用薬

自律神経に働きかけて、腸の働きを調整する薬です。「ネオスチグミン」などの副交感神経を刺激して腸の働きを活発にする薬が、弛緩性便秘に処方されます。通常は、下剤の補助薬として主に大腸刺激性下剤と併用されます。この種類の薬は、神経を介して腸を一斉に動かすので、排便をを促す効果はかなり期待できますが、体内に吸収されて全身に影響するため、ここ最近は、ほとんど処方されていません。持病で不整脈のある人、妊娠中の人などは厳禁です。

浣腸薬

「便秘薬=浣腸薬」というイメージを持つ人がいるくらい、便秘薬としては、定着している薬です。肛門から注入して、直接直腸を刺激します。「グリセリン」が処方されます。強力な下剤ですが、習慣性も強く適応は限定されます。肛門近くの便が硬くて、内服薬だけではどうしても排便できないときなどに用いるのはやむを得ないのですが、できるだけ浣腸薬は使用を控えます。
妊娠中に使用すると、流産の危険性が高まります。

抗コリン薬

副交感神経を遮断し、腸の動きを抑制する作用のある薬で、激しいけいれん性便秘に処方されます。弛緩性便秘の原因となる薬であります。

最近では、ドラッグストアーや薬局でも処方箋不要で便秘改善薬が購入できるようになっています。こちらです。

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