薬のリスク「子供特有の副作用」

子どもによくみられる病気で、嘔吐、意識障害、けいれん、高熱などの症状があらわれるものを「急性脳症」といいます。その中でも危険性が高いのは、肝臓などの臓器に脂肪が沈着したり、CTスキャンで脳にむくみがみられる.「ライ症候群」。

特に子どもがライ症候群にかかると、重症の場合は命にかかわり、40%の確率で神経系に後遺症が残るともいわれる、おそろしい病気です。原因不明といわれ首断たが、ほとんどのケ= スで発症以前に水痘やインフルエンザなどウィルスが原因の病気にかかっていたことが判明しました。
そして、その子どもたちには解熱鎮痛薬が投与されていました。そこで、原因物質として解熱鎮痛剤成分のひとつであるアスピリンが疑われることに。
現在では、15歳未満がウィルス性の病気にかかった場合、アスピリンが配合されていない解熱鎮痛薬を処方しなければならなくなっています。

たとえからだが大きくても「大人用の薬」を15歳末満にのませてはいけない

大人用に配合されている解熱鎮痛薬の多くは、アスピリンという成分を主要にしています。風邪の諸症状を抑える総合感冒薬にも、アスピリンが配合されている場合があります。ここで気をつけたいのは、大人用の薬がそのまま子どもにも有効なわけではないということです。
どんな薬も、からだにとっては外部から侵入する異物になるが、大人なら対処できる異物であっても、さまざまな防御機能や自然治癒力が未熟な子どもには対処できないことがあるのです。防御機能は年齢に応じて、徐々に整っていきます。

特に、新生児、乳幼児では多くの機能がまだできあがっていないので、年齢、体重に合った薬を使用しなければなりません。最近の子どもは成長が早く、10代前半で大人と見聞違うほどの体格をしている子どももいます。

だからといって、薬に対する機能が万全だとはいい切れません。大人用の薬をのんでいいのは15歳以上。たとえ、からだが大きくても、年齢が15歳未満ならば小児用の薬をのませるのです。

また、夜中に子どもが突然発熱したので、大人用の解熱鎮痛薬を半分だけ与えたという親の例を、ある医師から聞いたことがあります。病院や薬局が開いていないので、「しかたなく」ということだったようですが、これは絶対に避けなければいけません。

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